夏前に見直したい光熱費の無駄7つ|60代からのエアコン代3割減らす賢い節電術

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夏前に見直したい光熱費の無駄7つ|60代からのエアコン代3割減らす賢い節電術
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5月の中旬を過ぎた頃、お台所の窓を開けたまま朝のお茶を淹れていると、ふいに頬をなでる風がほんのりと熱を帯びはじめている――そんな朝はございませんか。お庭のあじさいの葉が日に日に大きくなり、お昼にはエアコンの存在をふと意識する日が、少しずつ増えてまいります。それは、本格的な夏が静かに、でも確実に近づいているしるしでございます。

片付けマダムすみ子でございます。

毎年この時期になりますと、私のもとには「先月の電気代を見て息が止まりそうになりました」「年金からどんどん引かれていくようで不安です」「エアコンを我慢したら熱中症で倒れてしまいました」――そんな切実なお声が次々と届きます。

そう、夏は私たちの暮らしに陽光と緑をたっぷりと届けてくれる一方で、ご年金で暮らす皆さまの家計を、じわじわと圧迫してくる季節でもあるのです。

資源エネルギー庁のデータによれば、一般家庭の電気代のうち、およそ3割が冷暖房——つまりエアコンによるものだそうですよ。さらに60代以上のご家庭では、在宅時間が長くなる分、電気の使用量が現役世代より2割ほど多い傾向があるとのこと。
そしてここ3年で、電気料金はおよそ4割も値上がりしました。何も変えずに同じ使い方を続けていれば、家計はますます苦しくなるばかり。

でもね、皆さま。
ほんの少し見直すだけで、真夏のエアコン代を3割近くも減らすことができるんですよ。我慢の節約ではなく、賢い節電。これが今日のお話の柱でございます。

ご体調にご不安のある方は、冷房を我慢しすぎないことが何より大切です。今日のお話は、健康を守りながら家計も整える「両立のヒント」としてお聞きいただければ嬉しいですわ。

それでは、夏本番までの貴重なこの数週間に、ぜひ見直していただきたい「光熱費の無駄7つ」を、ひとつずつご一緒にめくってまいりましょう。

👉なぜ「夏が来る前」に動くことが大切なのか

まず初めに、なぜ「真夏になってから慌てる」のではなく「夏が来る前」に動いていただきたいのか。そのお話を少しだけさせてくださいませ。

電気代の請求は、お使いになった月の翌月に届きます。
つまり7月の請求を見て「これは大変だわ」と気づいた頃には、すでに8月分の電気もたっぷり使ってしまっている。気づいた時にはもう手遅れ、というご家庭が本当に多いのです。

さらに恐ろしいのは、夏の電気代は「使い方を間違えるほど健康にも悪くなる」ということ。
電気代を気にしてエアコンを我慢した結果、熱中症で救急搬送される70代以上の方が毎年後を絶ちません。総務省消防庁の発表では、熱中症で救急搬送される方の半分以上が65歳以上のご高齢の方なんですよ。

つまり夏前の光熱費見直しは、ご家族の健康と、お財布と、お家全体の暮らしやすさを守る「三方よし」の暮らしの知恵。
これから始まる暑い3ヶ月を、心穏やかに、そして涼やかに乗り切るための「準備運動」なのですわ。


👉① エアコンの設定温度が古いまま――昔の習慣のままになっていませんか

皆さまのお家のエアコン、リモコンの設定温度はいかほどでしょうか?

「だいたい25度かしら」「夏は24度にしておかないと暑くて」――そんなお声をよく耳にします。
でもね、環境省が推奨する夏の冷房設定温度は28度。たった1度上げるだけで、電気代がおよそ10パーセント節約できると言われているのですよ。
つまり25度から28度に変えるだけで、エアコンの電気代が約3割も減る計算になるのです。

千葉にお住まいの68歳のT子様のお話を、少しさせてくださいませ。
T子様は若い頃からの習慣で、長年エアコンを24度に設定していらっしゃいました。「これじゃないと涼しくないのよ」とおっしゃっていたのですが、ご主人と相談されて、思い切って28度に変更されたそうです。
扇風機を併用したところ、暑さはまったく感じず、それどころか体の冷えが取れて夏バテも軽くなったとか。何より8月の電気代が前年より4200円も安くなり、ご夫婦でとても喜ばれていました。

「28度では暑く感じるわ」という方は、扇風機やサーキュレーターと組み合わせるのがおすすめです。風が体に当たることで、体感温度は2度から3度ほど下がります。28度設定でも、まるで26度のような涼しさを感じられるんですよ。

ただし、熱中症の危険がある日は、絶対に我慢なさらないでくださいね。お部屋の温度計が30度を超えたら、迷わず温度を下げる。これが鉄則でございます。


👉② サーキュレーターを使っていない――冷気は「下にたまる」性質がある

エアコンを28度に設定したのに「なんだか部屋が冷えない気がする」――そう感じたことはございませんか?

それには、ちゃんとした理由があるんですよ。
エアコンから出る冷たい空気は、温かい空気よりも「重い」性質があります。だから何もしないと、冷気はお部屋の床付近にどんどんたまり、天井近くには熱がこもったまま。これではエアコンが頑張って冷やしても、お部屋全体がなかなか涼しくならないのです。

そこで活躍するのが、サーキュレーターでございます。
扇風機よりもまっすぐ強い風を送る家電で、お部屋の空気を循環させてくれます。エアコンの対角線上に置いて天井に向けて回すだけで、お部屋全体の温度ムラがなくなり、設定温度を1度2度高くしても十分に涼しく過ごせるようになるのですよ。

72歳のH美様は、6畳のリビングにサーキュレーターを1台導入されました。お値段は3千円ほど。1ヶ月の電気代が1500円下がったそうですから、たった2ヶ月で元が取れた計算になりますね。

「サーキュレーターを買う余裕がないわ」という方は、お手持ちの扇風機でも十分効果がございます。首振り機能を使って空気を動かしてあげるだけで、お部屋の温度ムラはずいぶん減るんですよ。

夏前のこの時期は、家電量販店でもサーキュレーターのお値段が下がります。1度ご覧になってみてはいかがでしょうか。


👉③ 冷蔵庫の詰め込み過ぎ――食材が「節電の壁」になっています

意外に思われるかもしれませんが、冷蔵庫の中身も電気代に大きく関係しているんですよ。

冷蔵庫の中はぎゅうぎゅうに食材が詰まっていらっしゃいませんか?
冷蔵庫は、冷たい空気が食材の隙間を流れて庫内全体を冷やす仕組みになっています。つまり物がぎっしりだと、冷気の通り道がなくなり、冷却効率が大きく落ちてしまうのです。
経済産業省のデータでは、冷蔵庫の詰め込みすぎで電気代が年間1360円ほど増えるとされています。

理想的な収納量は、庫内の7割まで。奥が透けて見える程度の余裕が、ちょうどよい状態なんですよ。

70歳のK子様は、半額シールに惹かれて週末にまとめ買いをされる習慣でした。冷蔵庫はいつもぱんぱんで、使い切れずに賞味期限を過ぎる食材も多かったそうです。
週2回の少量買いに切り替えて、必要な分だけを買うようにされたところ、電気代だけでなく食費も月3千円ほど下がり、なんと「冷蔵庫を開けるたびに気持ちまで軽くなった」とお喜びでした。

ここで一つ、面白いお話を。
冷蔵室は7割が理想ですが、反対に冷凍庫はぎっしり詰めるのが正解なんですよ。凍った食材同士が冷やしあうので、効率がよくなるんです。
「冷蔵は7割、冷凍は満タン」――この合言葉を覚えておいてくださいね。

冷蔵庫の見直しと一緒に食費まで整うコツについては、使い切る暮らしで買い足しが減る5つの習慣もぜひあわせてご覧くださいませ。


👉④ 照明をLEDに替えていない――白熱電球は「電気を食べる旧型家電」

お家の天井の照明、まだ蛍光灯や白熱電球のままではありませんか?

「電球切れたらLEDにしようと思っているのよ」――そんなお声もよく聞きます。でもね、LEDは白熱電球の約8分の1、蛍光灯の約半分の電気しか使わない、本当に優れた家電なんですよ。
しかも寿命が10年以上と長く、取り替えの手間もぐっと減ります。高い場所の電球交換が、年に1回もないなんて夢のようでございますね。

リビングや廊下、トイレ、洗面所――。毎日長く使う場所から順にLEDに替えていくと、確実に効果が出ます。

73歳のM代様は、家中の照明7か所をLEDに替えられました。初期費用は1万5千円ほどかかりましたが、月の電気代が約900円下がり、1年5ヶ月で元が取れて、それ以降はずっとお得な状態が続いているそうです。

「電球の交換なんて、はしごに登るのが怖いわ」という方は、街の電器屋さんに依頼すれば数千円で取り付けてくれますよ。脚立から落ちて怪我をしては元も子もありません。安全第一で、プロの手をお借りくださいね。


👉⑤ 待機電力タップの放置――「眠っている家電」が電気を食べ続けています

テレビのリモコン待機、電子レンジの時計表示、給湯器のリモコンランプ――。
スイッチを切っていても、コンセントが繋がっているだけで電気を消費している家電が、お家の中にはたくさんあるのですよ。

これを「待機電力」と申します。
資源エネルギー庁の調査では、家庭の電気代の約5パーセントがこの待機電力だそうです。年間にすると6千円から1万円。意外と大きな金額ですよね。

対策はとても簡単です。
スイッチ付きの電源タップを使うこと。使わない時はスイッチをパチンと切るだけ。テレビ周り、オーディオ周り、パソコン周りなど、普段あまり使わない家電をまとめて1つのタップに繋いでおくと便利ですよ。

69歳のS子様は、リビングと寝室にスイッチ付きタップを4つ設置されました。お出かけ前と就寝前にスイッチを切る習慣をつけたところ、月の電気代が500円ほど下がったそうです。年間にすれば6千円。お孫さんへのお小遣いに変わる金額ですわね。

ただし、冷蔵庫やエアコン、録画予約中のレコーダーなど、絶対に切ってはいけない家電もございます。何を切ってよいかは、必ず取扱説明書をご確認くださいね。


👉⑥ 冷蔵庫の設定が「強」のまま――季節に合わせて変えていますか

冷蔵庫の温度設定、「強」「中」「弱」の3段階になっているのをご存知でしょうか?

新しく購入された時のままで、一度も触ったことがないという方が、本当に多いんですよ。

夏は「強」、冬は「弱」が基本でございます。でも春や秋まで「強」のままだと、余分な電気を使ってしまうのです。
設定を「強」から「中」に変えるだけで、年間約1900円の節約になるとされています。

71歳のN子様は、冷蔵庫の設定をずっと「強」のままにされていました。「中」に変えてみたところ、庫内の温度に何の問題もなく、アイスクリームもしっかり凍ったまま。それで年間2千円近い節約ができたそうです。

真夏は「強」、春秋冬は「中」――これが目安です。
庫内に入っている食材の量や、設置場所の温度によっても変わりますから、ご自分のお家に合わせて調整してくださいね。

ちなみに冷蔵庫は背面と側面に5センチ以上の隙間を空けると、放熱がスムーズになって電気代が下がるんですよ。壁にぴったりつけている方は、少しだけ離してさしあげてくださいませ。


👉⑦ 電気契約のプランを見直していない――一番大きな節約ポイントです

これが実は、今日のお話の中で「一番大きな見直しポイント」なんですよ。

皆さまの電気契約は、いったい何年前に決められたものでしょうか?

ここ数年で電力会社のプランは、本当に大きく様変わりしました。日中在宅が多い方向けのプラン、夜間電力が安いプラン、基本料金がないプラン――選択肢が驚くほど増えているのです。

75歳のY様ご夫婦は、ずっと同じ電力会社の同じプランを30年以上使い続けていらっしゃいました。
お子様にすすめられて電気プランの比較サイトで試算してみたところ、別の会社のプランに切り替えるだけで、なんと年間2万4千円も安くなることが判明したそうです。
半信半疑で切り替えられましたが、1年経っても電気の質はまったく変わらず、料金だけがしっかり下がっている――そんなご報告をいただきました。

電力プランの見直しは、各電力会社のホームページや、比較サイトで簡単に試算できます。
パソコンやスマートフォンが苦手な方は、ご家族にお願いするか、家電量販店の窓口でも相談に乗ってくれますよ。

ただし、切り替え時の解約金や、工事の有無、最低利用期間など、注意点もございます。しっかり確認してから決めてくださいね。
怪しい訪問販売業者には、絶対にその場でお返事をなさらないこと。「家族に相談します」とお断りするのが、一番の自衛策でございます。


👉光熱費見直しでやりがちな「3つの失敗パターン」

ここで、光熱費見直しでよくお見かけする3つの失敗パターンを、こっそりお伝えしておきますね。

失敗パターン1:我慢しすぎてお体を壊すこと

熱中症で救急搬送される方の半分以上が、65歳以上のご高齢の方なんですよ。
電気代を気にするあまりエアコンを切ったり、設定温度を上げすぎたりするのは絶対に避けてくださいね。
節約は健康あってこそ。これが大原則でございます。

失敗パターン2:高い節電家電を慌てて買うこと

最新の省エネエアコンや冷蔵庫は確かに電気代が安くなりますが、本体価格が30万円以上することも珍しくありません。元を取るには10年以上かかることも。
今ある家電がまだ動くなら、使い方の工夫で十分節電できますよ。買い替えは、本当に壊れてからで十分です。

失敗パターン3:ご家族と相談せずに勝手にプランを変えること

電力会社の切り替えは、名義人本人でないと手続きができません。さらに変更後は元のプランに戻れないこともあります。
ご夫婦やご家族と必ず相談してから決めてくださいね。


👉今日から始める「5つの簡単ステップ」

「7つもあると、どこから手をつければいいのかしら……」とお感じになった皆さまに、今日からすぐに始められる5つの簡単ステップをご紹介いたしますね。

ステップ1:エアコンの設定温度を1度だけ上げる

いきなり3度上げるのではなく、まず1度だけ。
1日試してみて快適なら、もう1度上げる。お体に無理のないペースで進めるのが、続けるコツです。

ステップ2:冷蔵庫の中身を3割減らす

賞味期限の切れたもの、何年も入れっぱなしの調味料。
週末のついでに点検して、不要なものは思い切って処分。それだけで冷却効率が上がりますよ。

ステップ3:待機電力タップを1つだけ設置

テレビ周りなど、一番たくさん家電が集まる場所に、スイッチ付きタップを1つ。
使わない時はパチンと切るだけ。お値段は1500円ほどで、すぐに元が取れます。

ステップ4:蛍光灯を1本だけLEDに

家中まとめてではなく、まずは一番長く使うリビングの照明から。
1本替えてみて効果が実感できたら、次へと進んでいきましょう。

ステップ5:電気の検針票を1ヶ月分だけ眺める

毎月届く電気の検針票、ちゃんとご覧になっていますか?
使用量の数字を1ヶ月分眺めるだけで、ご自分のお家の電気の使い方が見えてきますよ。

光熱費だけでなく、暮らし全体のムダを減らすコツについては、60代からの節約習慣7つの見直し術もあわせてどうぞ。


👉おわりに:涼しく心穏やかな夏を、ご一緒に

皆さま、長いお話に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

光熱費の節約というと、我慢の連続で苦しいものというイメージがあるかもしれません。
でも本当に上手な節約は、暮らしの質を落とさずに、無駄だけを減らすこと。今日ご紹介した7つの見直しは、どれも我慢ではなく工夫なのですよ。

設定温度を1度上げる、冷蔵庫を整える、プランを見直す――どれも一度やってしまえば、あとはずっと電気代が下がり続けます。

夏本番までまだ少し時間があります。
完璧を目指さなくていいんです。

  • 今日は、エアコンの設定温度を1度だけ上げる。
  • 明日は、冷蔵庫の中を整理する。
  • 明後日は、待機電力タップを1つ設置する。

そんな小さな小さな一歩が、1年後の家計を大きく変えてくれますよ。

そして何より大切なのは、健康を守ること。
電気代を気にして倒れてしまっては、医療費でかえって大きな出費になってしまいます。「節約は健康あってこそ」――これだけは、どうぞ忘れないでくださいませ。

ご年金で暮らす皆さまの家計が、少しでも軽やかになりますように。
そして涼やかな風と、心穏やかな夕暮れが、皆さまの夏の毎日にたっぷりと訪れますように。

片付けマダムすみ子は、皆さまの夏が、涼しくて心地よいものになりますよう、心から応援しておりますわ。

それでは、また次のブログでお会いしましょうね。
ごきげんよう。

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