【70代主婦の台所片付け】キッチンが片付く7ステップ|一等地ルールで整う収納術

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【70代主婦の台所片付け】キッチンが片付く7ステップ|一等地ルールで整う収納術
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4月も下旬になり、台所の窓から入ってくる風がすっかり柔らかくなりました。朝の光でシンクの水滴がきらきら光って、キッチンに立つ時間がほんの少し明るく感じられる季節でございます。

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お手持ちのスマホで聞き流ししながら、家事のお供にどうぞ。

皆さま、こんにちは。すみ子でございます。

「お母さん、この食器棚、また揺れたら心配」

先日、娘のM子が孫を連れて遊びに来たときのことです。食器棚の前に立って娘がこう言いました。「お母さん、今の食器棚、また揺れたら心配。無理しない範囲でいいから、一緒に見直してみない」と。私は思わず立ち止まってしまいました。前の地震のあとに半分は手放したはずなのに、いつの間にかまた増えていたのです。棚の奥には、3年前にいただいたまま開けていない高知のぽん酢、使い道の分からない楕円の角皿、来客用のコーヒーカップが6客。「あれ、またこんなに」と自分でも驚いてしまいました。

あなたの台所も、片付けているのになぜかすっきりしない。こんな風に感じていませんか。今日は、夫と2人暮らしの我が家で実践した、台所の空気がぐっと軽くなる7つの順番をお話しいたします。片付けって、かがむだけで腰が気になったり、高いところに手が届きにくかったり、どれを残すかて迷っているうちに疲れてしまうこともありますよね。だからこそ、体力任せではなく順番で楽に進めることを大切にしてまいりました。

3年前の震災で気づいたこと

実は、3年前の小さな地震の後に、私も一度大きく台所を見直しました。食器棚の上段に積み上がっていた重い大皿が、揺れた瞬間にガシャガシャと音を立てて傾いたのです。幸い私が台所にいなかったので怪我はありませんでしたが、もしあの時料理をしていたらと思うとぞっとしました。それから来客用の大皿を5枚、重箱を2段、揃いのコーヒーカップ6客を、甥のK一郎の新居にお譲りしました。

それなのに、3年という時間の間に、また食器棚は少しずつふくらんでいたのです。娘からいただいた北欧柄のプレート、帰省土産の深川焼きの湯呑み、夫がテレビ通販で衝動買いした土鍋。1つ1つは悪くないのですが、気がつけば「災害時に安全な量」を超えていました。片付けは1度やれば終わりではなく、暮らしが続く限り何度でも見直すものなのですね。娘の一言のおかげで、その当たり前に改めて気づかされたのでございます。

1つ目、「ここだけ」と決めて小さく始める

食器棚、シンク下、レンジ回り、台所って手をつける場所が多いですよね。だから勢いで全部やろうとすると、物を出しただけで時間が来てしまって、片付いたのか散らかったのか分からなくなります。実は片付かない原因は、物の量より取りかかる順番なのでございます。

おすすめはよく使う引き出しを1段だけ、ちょっと中を覗いてみてください。コンビニの割り箸、使っていないスプーン、なんとなく取っておいた保冷剤の小袋、その中から1つだけゴミ箱へ。それだけで不思議と次も手が動きます。片付けは気合いじゃなくて、きっかけなんです。

引き出し1段でも気が重い日は、シンク下の奥など、暗くて狭くて奥に手が届きにくい場所もおすすめです。瓶やタッパーが重なって見て見ぬふりをしてきた、あの一角。全部出さなくて大丈夫、途中で疲れてしまうので、手前3割だけ外に出します。そして棚の底をさっと拭く。液だれ、埃、べたつき。「こんなに汚れてたんだ」と大抵驚きます。私も保存食づくりが好きで、らっきょうや梅干しを子供たちのためにと作っていましたら、秋瓶も一緒にしていていつの間にか管理できる数を超えていました。

2つ目、点在しやすい洗剤を1箇所にまとめる

家に洗剤が何本あるかすぐ言える方は意外と少ないものです。食器用、漂白剤、クレンザー、除菌スプレー。使う場所の近くが楽だからと分けて置いた結果、気づけば家中に点在していませんか。私もシンク下、冷蔵庫の横、換気扇のそば、時短のつもりで分けていたんです。でもある日、全部まとめてみたらびっくり。同じ漂白剤が3本も出てきて、どれも使いかけでした。

洗剤の住所は1つ、シンク下でも棚の1段でも箱の中でも、「ここ」と決めて集めます。それだけで在庫が一目で分かって「安いから買っておこう」の前にブレーキがかかります。迷いが減って管理が楽になるのでございます。

もう1つ散らばりがちなのがお薬。湿布、胃薬、風邪薬、塗り薬、絆創膏。我が家では薬箱はあるのに、なぜか台所の棚にチラホラ点在していて、いざという時に絆創膏が見つからない。これ地味に困りました。お薬も同じで、まずは1箇所に集めるだけ。同じものや期限切れなど、手放せるものが自然に出てきます。

3つ目、プラスチック容器を迷わない数に

引き出しを開けるたびに蓋が見つからない容器、何かに使えそうで残した味噌の空き容器、変色した保存容器、匂いが残る昔のお弁当箱。こんな「使えるようで使いづらいもの」が静かに場所を取っていませんか。

数が多い方が安心と思いがちですが、実は逆。数が増えるほど選ぶ時間が増えます。困るのは収納スペース以上に選ぶ回数なんです。プラ容器を残す基準はたった1つ、「扉を開けた瞬間に迷わず使える状態かどうか」。最初にやるのは「蓋がない容器は手放す」。1度プラ容器を全部出してみると、蓋が揃っていないものが自然と選別できます。次に残す数の上限を決めます。おかず用は3つ、汁物用は2つ、たくさんあっても冷蔵庫に入りきらない分や食べきれない分は結局使いきれませんよね。

4つ目、調理器具は1軍だけに絞る

ミキサー、圧力鍋、ホットプレート。買った時は家族のためにと思ったけれど、出すのも洗うのも億劫で気づけば1年2年。これ、よくありますよね。実は困るのは置き場所より出す手間。奥から出して、ホコリをはたいて、洗って乾かして。使いたい気持ちより片付ける手間が勝つと、道具はだんだん重荷になっていくのです。

そこで私は次の3つで見直しました。半年以内に使ったか、他で代用できないか、出す・戻す・洗うが負担になっていないか。特に注意したいのが「まるまるメーカー」と名のつく道具。ホットサンドメーカー、ゆで卵メーカー、ワッフルメーカー。惹かれて買ったけれど、出番が少なく置き場所に困って使わない自分を責めてしまうこともあります。でもね、1年以上使っていないならそれは道具が今の暮らしに合っていなかっただけ、そう思っていいんです。キッチンが劇的に変わる、手放すべき9つのリストもあわせてご覧いただくと、見直しの参考になるかと存じます。

引き出しの中の専用小物も迷いの元です。卵スライサー、りんごカッター、コーンのつぶ取り。あれば便利でも、多くは包丁やスプーンで対応できます。「なくても大丈夫だった」「意外と代用できた」に気づけると、お料理への自信にも繋がります。

5つ目、冷蔵庫は「手前ルール」で回す

冷蔵庫を開けるとドアポケットのソース、ちょっとだけ残ったジャム、使いかけの辛子やわさび。「これいつからあったっけ」、そんな記憶から消えたものが住みつきやすい場所です。冷蔵庫も全部やらなくて大丈夫。まずはよく目に入る一角だけ、今日はここと決めたら出してさっと拭いて期限を見る。そして奥に戻さず手前へ。

冷蔵庫って意外と「食べれない」より「あったのに忘れてた」が起きやすいんですよね。ドアポケットの目の高さ、引き出しの1番手前、目に入る場所に置き直すだけで自然と使い切りやすくなります。

冷凍庫は詰め込むほど迷子が増えます。塩焼けした袋、食べきれずに冷凍したお惣菜。まずは手前に集めて「今週中に食べきる献立」に入れる。それだけで中が循環して、手前から減っていきます。

6つ目、食器棚は一等地に1軍だけ

食器棚は目線の高さの一等地から整えるのがコツ。棚を開けた時、目線から手が無理なく届く範囲が1番使いやすい場所です。ここに置くのは毎日使う1軍だけ。お茶碗、よく使うお皿、いつも使うコップ。

実は、扉を開けた瞬間に1番疲れるのは食器棚の大きさでもお皿の量でもなく、「この一等地で迷うこと」なんです。だから基準はシンプルでOK。毎日のように使うか、迷わず手が伸びるか、重くない扱いやすいか。もし食器が多くて迷うなら、まずは2つに分けてみます。よく使う1軍と、たまに使う保留群。「いらない」を決めるより「使いたいお気に入り」を選ぶ方が心が楽でございます。

冷蔵庫の「ごめんなさいコーナー」を作る

もう1つ、我が家で効果があった冷蔵庫の工夫をご紹介します。それは「ごめんなさいコーナー」を作ること。野菜室の1番手前の一角に、買ってから少し時間が経ってしまった食材を集めておくコーナーです。しなびかけたほうれん草、少し柔らかくなった人参、開封して3日目の豆腐。こうしたものを「ごめんね、今週中に食べ切るね」と声をかけて手前に集めるのです。

すると不思議なもので、冷蔵庫を開けるたびにそのコーナーが目に入り、「今晩はほうれん草のおひたしにしようかな」「人参は味噌汁にしよう」と自然と献立が決まってきます。先月、姪のY子、42歳にこの話をしたら、彼女のお家でも取り入れて、1ヶ月で食品ロスが目に見えて減ったと喜んでくれました。冷蔵庫の整理は「捨てる」ことではなく「食べ切る仕組み」を作ることなのですね。食費の節約にも繋がって、月に2000円から3000円ほどは違ってきます。詳しくは食材を使い切る台所の黄金5ルールでもお話ししておりますのでご参考まで。

なぜ台所は散らかって見えるのでしょうか

ここで、心の動きも少しお話しさせてください。なぜ台所は他の部屋よりも散らかって見えやすいのか。理由は、台所が「毎日立ち止まる場所」だからだと思うのです。リビングは歩いて通り過ぎるだけ、寝室は寝るためだけに入る。でも台所は1日に何度も立ち止まって、手を動かして、判断をする場所なのです。

そして70代になると、若い頃と比べて1つの作業にかかる「見えない疲れ」が少しずつ増えています。かがむ、伸びる、重いものを持ち上げる、細かい字を読む。それを1日何度も繰り返すのは、想像以上に体力を使うのでございます。だから本当に疲れるのは「料理」そのものより、料理にたどり着くまでの道具を探す時間、迷う時間、選ぶ時間なのです。

「まだ使える」と取っておいた道具や器が、いざ料理を始めようとした瞬間に判断の負担として立ちはだかる。これが散らかって見える本当の理由です。だからこそ、1つ1つを減らすのではなく、「迷わなくていい状態」を先に作ることが、70代の台所では何より大切なのでございます。

台所の安全、70代の見えない危険への備え

台所の片付けには、もう1つ大切な視点があります。それは「転ばない、落とさない、火傷しない」ための安全の整えでございます。60代、70代になると、若い頃なら平気だった小さなつまずきや重いものの持ち上げが、大きな怪我に繋がりやすくなります。だからこそ、片付けを通じて安全も一緒に整えたいのです。

例えば、頭の上の吊り戸棚に重いお鍋や大皿を置いていませんか。落下の危険があるだけでなく、取ろうとして背伸びをした拍子にバランスを崩すこともあります。重いものは腰の高さより下、軽いものは上、これを徹底するだけで台所はぐっと安全になります。足元に置きがちなお米の10kg袋や、2Lのペットボトル6本入りケース。これらも通路に置きっぱなしにせず、決まった低い収納場所を作ってあげる。先月、近所の奥様、73歳はお米の袋につまずいて手首を骨折され、3ヶ月も不自由な生活を送られたそうです。床に物を置かない7つのコツでもお話ししておりますが、片付けは未来の自分の健康を守る「静かな保険」でもあるのでございます。

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7つ目、ちょうどいい基準を仕上げる

ここまで6つの手順で台所を整えてきました。最後に1番大切なことを申し上げます。片付けは物を減らすことじゃなくて、迷いを減らすことなのです。迷いが減ると、台所は落ち着く場所、安心できる場所になります。

誰かの正解より、あなたの暮らしが楽になるかどうか。だから唯一の正解はありません。暮らし方も体力も家族の形も広さも動線も違う、「ちょうどいい」は人それぞれでいいんです。もし共通のゴールがあるとすれば、こんな台所。迷わず取れて、戻す場所が決まっていて、拭きやすい、そして気持ちが落ち着く。

そのための迷わない基準3つ。毎日のように使っているか、同じ役目のものがないか、探す・洗う・しまう手間を増やしていないか。そしてもう1つ、あなた専用の基準。「これを使うと気分がいいか」。年齢を重ねた暮らしでは、頑張って使いこなすより、体も気持ちも無理なく続けられることが大事です。

だから今日、全て終わらなくて大丈夫。焦って捨てたり、疲れたまま決めると後悔が残りやすいからです。引き出し1段、洗剤を1箇所、蓋のない容器を1つ、冷蔵庫を1段だけ拭く。ゆっくり1つずつ、あなたの「ちょうどいい」を育ててくださいね。台所に立つ時間が少しずつ、優しい時間に変わっていきますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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