【物価高の判断基準8選】50代の捨て活で後悔しないモノの選び方|残すべき本物と捨てるべきガラクタ

断捨離
春の終わりの庭で食器棚を見つめながら捨て活の判断に迷う50代女性
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窓を開けると、八重桜の花びらがふわりと舞い込んでまいりました。庭の木々はすっかり若葉の色に染まり、春の終わりのこの季節は光がやさしく、家の中にいても心がふっと軽くなるような時間でございますね。皆さま、こんにちは。片付けマダムのすみ子です。今日もブログにお越しいただきありがとうございます。

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今日は朝から陽射しに誘われて、押入れや食器棚の奥をそっと覗き込んでおりました。すると出てくる出てくる、結婚式の引き出物のグラス、いつか使おうと閉まったままのカップ、頂きものの保冷剤の山。こうして気づけたことが、捨て活の第一歩でございます。

物価高の時代、捨てる常識はもう通用しません

「よし、今日こそ片付けよう」と意気込んだのに、いざ捨てる手前で手が止まってしまう。また必要になったらどうしよう、買い直す時に今より高くなっていたらと不安がよぎって、結局ゴミ袋の口を閉じてしまう。そんな経験はございませんでしょうか。背景にあるのは止まらない物価高でございます。「また買えばいい」は物価高時代の落とし穴であり、「迷ったら捨てる、必要ならまた買えばいい」という断捨離の常識は、もはや家計を追い詰める危険な言葉に変わりつつあるのです。

けれども、不安に駆られて何でもかんでも溜め込むのはもっと危険でございます。使わないものにスペースを奪われ、探し物に時間を取られ、管理の手間だけが増えていく。それは安心ではなく、ただの負債を抱え込んでいる状態。本当にすべきことは、残せば資産になるものと、取っておいても負債になるものを明確に見極めることなのです。今日は、そのための判断基準を八つお伝えしてまいりましょう。

その一 高価な食器の聞き出物は思い切って手放す

あなたの食器棚の奥に、こんなものは眠っておりませんか。結婚式の引き出物でいただいたブランドのグラス。特別な日のためにと大切に閉まってある来客用の食器。立派な箱に入ったまま一度も使っていないカップ。思い当たる方、きっと多いはずでございます。これらは、思い切って手放すタイミングかもしれません。「いつか使おう」と棚の奥へ閉まった日から、一体何年が経ちましたでしょうか。もし三年以上が経っているなら、その「いつか」は正直なところもう来ない可能性が高いのです。

コロナ禍を経て自宅に人を招く機会は驚くほど減っておりますし、一度も食器棚から出したことがないという方も少なくありません。「高かったから捨てるには忍びない」というお気持ちはよくわかります。けれども、その使わない食器のために、あなたは毎月お金を払い続けているのです。賃貸なら家賃として、持ち家でも固定資産税やローンという形で、貴重なスペースに対するコストを支払い続けています。出し入れの手間や大掃除の労力など、目に見えないコストもじわじわと時間と気力を削り続けているのでございます。

状態が良ければフリマアプリで売ることもできますし、お子さんやお孫さんに譲ることもできます。暗い棚の奥で眠り続けるより、誰かの日常の食卓で毎日使われる方が、食器にとってもずっと幸せなはずでございます。本当に価値があるのは、今日あなたの手で使っているもの。それだけでございますよ。

その二 百均の便利グッズは溜め込まない

キッチンの引き出しを開けると、こんなものが詰まっておりませんでしょうか。アボカドを切るためだけの専用スライサー、ゆで卵を一度に六個作れる派手な色のシリコン型、コーンの実を綺麗に外す専用の道具。「これは便利そう」とテレビを見て買ったのに、実際に使ったのは最初の一回か二回だけ。そんな百均の便利グッズが、引き出しの奥でガチャガチャと音を立てている。思い当たる方、多いのではないでしょうか。これらは思い切って手放してまいりましょう。

たった百円だからと気軽に買ってしまう、それがこの問題の核心でございます。一個百円でも十個買えば千円。収納ケースまで揃えれば、気づかないうちに数千円が消えております。けれども本当に恐ろしいのは金額ではなく、キッチンがじわじわとごちゃごちゃに侵食されることでございます。「あの菜箸どこに行った」と引き出しをかき回す時間が毎日積み重なっていく。これがキッチンの百均問題の正体なのです。

さらに厄介なのは、物が増えると何を持っているか分からなくなること。「確かシリコンのヘラがあったはず」と思いながら見つけられず、また同じものを買ってしまう。気づけば似たヘラが三本、四本。このループから抜け出すには、引き出しの中を全部出して一年以上使っていないものを取り出してくださいませ。「何々専用」と書かれた用途の狭い道具は特に要注意で、汎用性がないものは使用頻度も低くなります。包丁や菜箸、いつものフライパンなど一軍の道具だけを残せば、料理の段取りはぐんとスムーズになり、不要な買い物も自然と減っていきますよ。

その三 無料でもらったものの山を片づける

シンク下の扉を開けると、ふわっと溢れ出してくるものがありませんか。くしゃくしゃに丸まったレジ袋の山、ケーキ屋でもらった保冷剤がジッパー袋にぎゅうぎゅう、コンビニのプラスチックスプーンや割り箸が輪ゴムで束ねてある。全部、お店でただでもらったものでございます。これらも思い切って処分してまいりましょう。「いつか何かに使えるかも、捨てるのは気が引ける」というお気持ちはよくわかりますが、その大量のレジ袋、本当に全部使いきれるのでしょうか。

日本のスーパーがレジ袋を有料化したのは二〇二〇年のこと。有料化前に溜め込んだ古いレジ袋がまだ引き出しの奥に眠っているご家庭は珍しくありません。保冷剤も同じで、ケーキを買うたびにもらい、気づけば冷凍庫の一角をぎっしりと占領している。発熱時に額に当てるなら数個で十分なのに、二十個三十個と増え続ける。なぜか。「もらう」という行為に痛みが全くないからでございます。お金を払っていないから、とりあえず受け取ってしまうのですね。

けれども家の中に入れた瞬間から、そのものはあなたの管理下に入ります。ただでもらったはずのものが、あなたの貴重な時間と手間を静かに奪い続けているのです。この連鎖を断ち切るには、自分にとっての「適量」を決めてしまうこと。レジ袋はゴミ袋として使う分だけ、小さな引き出し一つに収まる量。保冷剤は冷凍庫の隅のスペース一箇所分。割り箸やスプーンは十本程度。その枠を超えた分は感謝して潔く手放す。これだけのシンプルなルールで、無料でもらったものの山はすっきり片がつきますよ。

その四 明らかに劣化した大物は今すぐ手放す

キッチンに、こんなフライパンはございませんでしょうか。真ん中のコーティングがボロボロに剥がれて、黒い粒が一つ、また一つと炒め物に混じってしまう。「まだ火は通るから」と、もう何年も使い続けていらっしゃいませんか。あるいは洗濯機からガタガタゴトゴトと以前はしなかったような大きな音がする、冷蔵庫のゴムパッキンが硬くなって扉の閉まりが甘い、掃除機の吸引力が落ちて何度往復しても髪の毛や埃が吸い取れない。こうした明らかに劣化したもの、「いつか時間ができたら捨てよう」と先延ばしにしている方は、確実に損をしておられます。

まずコーティングが剥がれたフライパンには、健康面のリスクがございます。フッ素樹脂コーティングが傷んだ状態で高温調理を続けると、微細な破片が毎日の食事に混入する可能性があります。「もったいないから」と無理して使い続けることが、知らず知らずのうちに食の安全を脅かしているかもしれないのです。新しいフライパンは今や数千円から手に入りますし、健康への不安を抱えたまま古いものを使い続けることの方が、長い目で見てずっと大きな代償を払うことになります。

異音がする家電も同じでございます。洗濯機や冷蔵庫からの異音は寿命が近づき故障する前兆。騙し騙し使い続けて突然動かなくなると、焦ってその日のうちに買い替えねばならず、結果的に高値づかみとなります。しかも壊れるタイミングは真夏の冷蔵庫や大掃除前の洗濯機など最悪の時期に重なることが多いものです。さらに見落としてはいけないのが粗大ごみの処分費用。自治体の処理手数料は全国的に値上がり傾向にあり、家電リサイクル法対象品目はリサイクル料金も別途かかります。判断基準はシンプルで、「今すぐ全く同じものを新品で買い替えたいか」と自分に問いかけて、即座に「はい」と頷けるなら、それが答えでございます。

その五 昔の上質な衣類は絶対に守り抜く

クローゼットの奥にひっそりと眠っている衣類はございませんか。十年以上前に百貨店で買った、手触りの良いウール一〇〇%のコート。しっかり編み込まれたカシミヤのセーター。上品な光沢のあるシルクのブラウス。「もう流行遅れだから」「最近着ていないから」と、断捨離の処分リストに入れていらっしゃる方、少しお手を止めて、その判断を保留にしていただきたいのです。アパレル業界の厳しい現実をお伝えいたしましょう。十年前にウール一〇〇%で一万円台で買えたコートは、今、全く同じ品質のものを買おうとすると、当時の二倍、あるいは三倍の値段になっていることが珍しくありません。

原因は原材料費の高騰と円安でございます。ウールやカシミヤは生産量に限りがあり、世界的需要増と供給不足で原材料価格は年々跳ね上がっています。さらに天然素材は海外から輸入されているため、円安が進むほど輸入コストが膨らみ価格に上乗せされる。上質な天然素材の衣類は、今や一部の富裕層しか買えない高嶺の花になりつつあるのです。一方、安価なファストファッションのタグを見ればポリエステルやアクリルがほとんど。保温性が低く、洗濯を繰り返すうちに毛玉ができ型崩れも早い。結局ワンシーズンで着られなくなり、また買い直すことになります。

例えば五千円のコートを二年ごとに買い替えれば十年で二万五千円。一方、二万円で買った上質なコートが十年以上綺麗に着られるなら、トータルコストはむしろ安く済みます。ベーシックなデザインの上質なコートやセーターは流行に左右されず、何年経っても上品にあなたを包んでくれます。肩幅が気になる場合はお直しに出して詰めたり、ボタンを今風のものに付け替えるだけで、驚くほど洗練された印象に変わります。お手元にある昔の上質な衣類は、物価高の今だからこそ手入れをして守り抜くべき本物の資産なのでございますよ。

その六 手に馴染んだ調理器具は買い替えない

キッチンに、長年使い続けている道具はございませんか。持ち手の部分が少しすり減って丸くなった木べら、油が馴染んで黒光りしている鉄のフライパン、何度も研いで買った時より少し細くなった包丁。「見た目が古くなってきたし、そろそろ新しいものに買い替えようかな」と思っていらっしゃいませんか。少しお待ちくださいませ。その道具、本当にただ古いだけでしょうか。断捨離や片付けのブームの中で、キッチンをすっきり見せたい、統一感を出したいと、まだ十分使える調理器具をセットで手放してしまう方がいらっしゃいますが、多くの方が数日後に激しく後悔されるのです。

理由は手の馴染みにあります。長年使い込んだ道具は、あなたの手の形や力加減に少しずつ合わせて変化しているのです。木べらなら持ち手のすり減り方が握り癖に合っており、包丁なら研ぐうちに力を入れやすい角度に刃が仕上がっている。道具があなたの体の動きに合わせて育っているのでございます。新品に買い替えるとこの育ちが〇に戻り、微妙な引っかかりやずれが毎日の料理を少し面倒なものにしていきます。

さらに物価高の今、新品に買い替えれば必ず良くなるとは限りません。同じ価格帯の新品でも十年前と同じ品質とは言えない時代。お手元の使い込んだ道具が、実は今の市場では手に入らない品質のものかもしれないのです。木べらなら洗って乾いたら食用油を薄く塗る、包丁なら月に一度砥石で丁寧に研ぐ。こうしたメンテナンスを続けるだけで、寿命は何年も伸ばせます。「毎日自然と手に取って使っているか」「やっぱりこれが一番だと感じるか」、この二つに迷わず頷けるなら、それはあなたにとって掛け替えのない一軍の道具でございますよ。

その七 いざという時の備えはローリングストックで

物価高の今だからこそ、絶対に手放してはいけないものがあります。それは、いざという時にあなたの命と生活を守る備えでございます。具体的には防災グッズや冠婚葬祭の小物一式。これらは普段の生活では出番が少なく、断捨離の際に「ずっと使っていないから」と捨てられがちです。しかし、いざ必要になった時に買い直そうとすると、物価高の影響で以前よりはるかに高い値段を払うことになります。特に冠婚葬祭のバッグやアクセサリー、黒い靴などは突然必要になることが多く、慌てて探しても自分に合うサイズや納得の品質のものがすぐに見つかりません。だからこそ、これらは最低限の一式を「安心の箱」として手元に残しておくべき資産なのでございます。

そして命に直結するのが防災グッズでございます。お水や非常食、カセットコンロに乾電池。これらは持っているだけでは意味がありません。キッチンの奥に、いつ買ったか分からない埃をかぶったカセットボンベや、賞味期限が五年も前に切れたカンパンが押し込まれていませんか。不安だからと大量に買い込み放置して化石化させる、これでは災害時に何の役にも立ちません。カセットボンベには使用期限があり、古くなるとガス漏れの危険もございます。

では物価高の時代にどう備えるのが正解か。それが「ローリングストック」という考え方でございます。普段食べているレトルトや缶詰、お水、カセットボンベなどを少し多めに買っておき、古いものから日常で消費し、使った分だけ新しく買い足していく。週末は手抜きでレトルトのカレーを食べる、冬の寒い日は卓上コンロでお鍋を囲んでボンベを消費する。日常の中で無理なく使い切っていけば、特別な非常食を高いお金を出して買う必要はありません。期限切れで無駄に捨てることもなくなり、食費を平準化できるメリットもございます。年に一度、年末のお掃除の時などに、備蓄品の期限と状態をチェックする日を決めてみてくださいませ。

その八 迷った時の最終手段はウエスにして使い切る

片付けをしていてどうしても手が止まる瞬間、誰にでも必ずございますよね。首回りが少し伸びてしまったお気に入りのTシャツ、何度も洗ってゴワゴワになったバスタオル。外には着ていけないけれど捨てるのは忍びない、まだどこかで使える気がする。そうやってゴミ袋に入れるのをためらってしまう、そのお気持ち痛いほどよくわかります。物価高で物の値段が上がり続けている今、まだ形のあるものを手放すことへの抵抗感は、かつてよりずっと大きくなっているはずでございます。けれども、引き出しの奥に押し込んで開かずの扉を増やしてしまっては、片付けは進みません。そんな時のための最終手段が「ウエスにして使い切る」という魔法でございます。

ウエスとは、汚れを拭き取って捨てる使い捨ての布のこと。ご家庭でもこれがとても役に立ちます。やり方はとても簡単で、迷っているTシャツや古びたタオルをハサミで十センチ四方にジョキジョキと切り刻むだけ。形が不揃いでも端がほつれてきても全く問題ありません。切った布は紙袋や空き箱にポンポンと放り込んで、キッチンの片隅や洗面台の下に置いておきます。これが毎日の家事を劇的に楽にしてくれるのですよ。例えば夕食で揚げ物をした後のフライパン、ギトギトの油をスポンジで直接洗うのは嫌ですよね。そこで作っておいたウエスを一枚さっと取り出し、油汚れを綺麗に拭き取ってそのままゴミ箱へポイ。これだけで洗い物が格段にスムーズになり、水道代や洗剤の節約にもつながります。

他にも泥で汚れた玄関のたたき、埃がこびりついた窓のサッシ、冷蔵庫の上のベタベタ汚れ。雑巾を洗うのが面倒で後回しにする場所も、使い捨てできるウエスがあれば躊躇なく拭き掃除できます。真っ黒に汚れたら未練なく捨てられる、これが本当に気持ち良いのです。「捨てる」という行為には痛みが伴いますが、「使い切る」には痛みがありません。「使い切る」という発想に切り替えるだけで、片付けがぐっと楽になります。布としての最後の役目を与え、真っ黒になるまで使い倒し、ゴミ箱へ入れる時には罪悪感ではなく「最後までよく働いてくれたね、ありがとう」という感謝とすがすがしい達成感が残ります。これこそが後悔のない最高の手放し方ではないでしょうか。

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八つの判断基準を胸に、軽やかな暮らしへ

ここまで物価高の今だからこそ知っておきたい、捨てるものと残すものの判断基準を八つお伝えしてまいりました。手放すべきものは「使わない引き出物の食器」「百均の便利グッズ」「無料でもらったものの山」「劣化した大物」、残すべきものは「昔の上質な衣類」「手に馴染んだ調理器具」「いざという時の備え」、そして迷った時は「ウエスにして使い切る」。この八つを胸に置けば、どんな物の前でも迷いは小さくなるはずでございます。

片付けの本当の目的は、ただ家を空っぽにすることではありません。「いつか使うかも」という漠然とした不安を手放し、今のあなたの暮らしを支えてくれるものだけをしっかり選び取る作業なのでございます。物価高という不安なニュースが多い時代だからこそ、家の中だけは心から信頼できるものたちと、安心に包まれた場所にしたいですよね。物流の乱れと物価高に備える備蓄の考え方も知っておくと、より安心です。焦って一気に片付ける必要はありません。引き出しの奥で場所を取っているだけの負債に気づき、毎日使っている道具の価値を再確認する。それだけで物を見る目が確実に変わってまいります。

春の終わりの夕暮れは、空気がすっと澄んでおります。窓辺で庭の若葉を眺めながらお茶を一杯。その手の中の湯飲みが、何十年もあなたと共に歩んできた一軍の道具であるなら、それこそが本当の豊かさでございます。家の中に「本物」だけを残しておけば、外の世界がどう変わろうとも、あなたの足元はぐらつきません。

あなたにとって本当に価値のあるものだけを残し、お金も心もすり減らない軽やかな暮らしを手に入れてくださいませ。今日この瞬間から、引き出しの奥のものを一つだけ取り出して「これは資産か、それとも負債か」と問いかけてみる。それだけで捨て活の扉はそっと開いてまいります。

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