【リバウンドしない7つの仕組み】50代60代ズボラさんでも家が片付く捨て活

断捨離
【リバウンドしない7つの仕組み】50代60代ズボラさんでも家が片付く捨て活
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5月も下旬を迎え、お庭の若葉がすっかり濃い緑に育ってまいりました。朝の光は日に日に強さを増し、ベランダに干したお洗濯ものがほんの数時間でからりと乾く――そんな爽やかな日が続いておりますね。それでいて、ふと夕暮れどきに窓辺へ立ちますと、どこからともなく雨の匂いがそっと漂ってまいります。梅雨はもう、すぐそこの角を曲がったあたりにいるようでございます。

片付けマダムのすみ子です。今日もブログにお越しいただきありがとうございます。

この時期になりますと、私のもとには毎年決まって、同じようなお声が届きます。「すみ子さん、年末に思い切って断捨離をしたのに、もう元通りになってしまったんです」「3ヶ月前にあれほど頑張ったのに、また散らかってきました」――そんな少しさみしげなご相談が、本当に多いのですよ。

実はある調査によりますと、片付けに挑戦された方の7割以上が、半年以内にリバウンドしてしまうのだそうです。7割。これは決して、皆さまが怠け者だからではございません。

理由はもっとシンプルで、もっと深いところにあるのです。それは、多くの方が「がんばる力」だけで片付けをしてしまっていること。がんばる力には、限りがあります。体調がすぐれない日、気分が沈む日、ご家族のことで忙しい日――そういう日が数週間も重なれば、片付けはあっという間に止まってしまうのですよ。

ではどうすればよいのか。
答えは、「仕組み」でございます。がんばらなくても、自然と片付いていく仕組みを、お家の中にそっと埋め込んでしまうのです。

今日は、50代60代のいわゆる「ズボラさん」ほどよく効く、リバウンドしない7つの仕組みについて、ゆっくりお話しさせてくださいませ。
なお、持病やご体調にご不安のある方は、必ずかかりつけのお医者様にもご相談くださいね。重い家具の移動も、決してお一人で無理をなさらず、ご家族や専門業者さんにお願いなさってくださいませ。

👉なぜ「がんばる片付け」はリバウンドするのか

まず最初に、なぜ「がんばる片付け」がリバウンドしてしまうのか、そのお話を少しだけさせてくださいませ。

私たちはついテレビや雑誌で見るような、大々的な断捨離に憧れてしまいます。週末を丸一日使って、押入れの中身を全部出して、汗だくになって分類して――。
たしかにその日は、お部屋がぴかぴかに見えます。達成感もあります。ご家族にも「すごいね」と言ってもらえる。

けれど、その「がんばり」は二度三度と続けるうちに、確実に皆さまの体力と気力を削っていくのですよ。
そして悲しいかな、人間というのは「もうあの大変な思いはしたくないわ」と感じた瞬間、無意識のうちに片付けから距離を置いてしまうのです。

これがリバウンドの正体でございます。
意志が弱いのでも、ズボラなのでもありません。「がんばる力」というガソリンを使い切ってしまっただけ。

ですから今日のお話の鍵は、「ガソリンに頼らない車」をお家に置くこと。
言い換えれば、ご自身が何もしなくても、家のほうがすこしずつ整っていくような「仕組み」を作ってさしあげること、なのです。


👉① 片付け時間をカレンダーに固定する

最初の仕組みは、もしかすると一番地味で、一番強力かもしれません。

皆さまは片付けを「時間ができたらやろう」と思っていらっしゃいませんか?
ここに、リバウンドの最大の落とし穴がございます。「時間ができたら」という日は、ほとんどの場合、永遠にやってまいりません。皆さまの一日は、ご家族のお食事、お買い物、ご病院、お電話、お孫様のお相手――数えきれない予定でできあがっているのですから。

そこで、こう変えてみてくださいませ。
「毎週水曜日の朝9時から30分」「毎週日曜日の夜8時から15分」――そんなふうに、カレンダーに具体的に書き込んでしまうのです。

68歳のM子様は、毎週日曜日の夜8時から15分間を「片付けタイム」とお決めになりました。テレビを見ながらでも構わない。引き出し1つでも構わない。けれど必ずその時間は片付けに使う――そう決められただけで、なんと半年もの間続いたそうです。

大切なのは、「がんばる時間」ではなくて、「仕組みの時間」にしてしまうこと。
やる気のある日もない日も、同じ曜日の同じ時間に、ほんの少しだけ手を動かす。お医者様の予約と同じくらい大切な「ご自身との約束」として、カレンダーに書き込んであげてくださいね。

15分でも10分でも構わないのですよ。皆さまの一週間のどこかに、「私のための片付け時間」をそっと置いてみてくださいませ。


👉② 出口を先に決める

片付けが止まってしまう理由をご存知でしょうか。
それは多くの場合、「手放そうと決めたものの行き先が分からない」ことなのです。

捨てるのか、寄付するのか、ご友人に譲るのか、フリマアプリで売るのか――。この迷いがあると、せっかく手に取ったものを、結局また元の場所に戻してしまうのですよ。これが、繰り返されるリバウンドの正体でもあります。

ここで仕組みの出番でございます。
やり方は驚くほど簡単。玄関の隅に、「手放すもの専用の紙袋」をひとつ常設してください。たったそれだけです。

72歳のS子様は、玄関に大きめの紙袋を1枚、置かれました。お家を歩きながら「もう使わないわね」と思ったものを、その袋にポイ、ポイと入れていく。そして自治体の回収日を冷蔵庫のカレンダーに書き込み、前日にまとめて出される。
この仕組みだけで、なんと2ヶ月で押入れひとつ分の物がお家から消えたそうですよ。

出口さえ決まっていれば、物は不思議と自然に流れていきます。
お住まいの自治体の収集日カレンダーを冷蔵庫に貼っておくと、さらに迷いが減りますわ。手放し方そのものに迷われている方は、シニアが罪悪感なく物を減らす5つのコツもあわせてご覧くださいませ。


👉③ 80点ルール――完璧主義をそっと手放す

3つ目の仕組みは、お道具ではなく「心の仕組み」でございます。

皆さまは、無意識のうちに完璧主義になっていらっしゃいませんか?
引き出しの中身を全部出して、全部分類して、全部きれいにしまい直す――そんな100点満点を目指してしまうと、たった1つの引き出しで力尽きてしまうのですよ。

ここで取り入れていただきたいのが、80点ルールでございます。
いえ、私の長年の経験から申し上げますと、60点でも十分合格でございますわ。

70歳のK子様は、かつて完璧主義でいらっしゃいました。引き出しひとつを片付けるのに半日かけて、くたくたになる。そして翌週には「もう片付けたくない」と感じてしまう――まさにリバウンドの典型でした。

そこでK子様は、80点ルールに切り替えられました。
引き出しを開けて、「明らかにいらないもの」だけを3つ取り出す。残りはそのまま閉じる。たった3分の作業ですが、これでその引き出しは合格扱い。
この小さな積み重ねが続いた結果、半年後にはK子様のお家の引き出しは、どこを開けてもふわりと軽くなっていたそうです。

完璧を求めると、心が疲れて続きません。
「6割できれば、今日はもう花丸」――そう思える優しい仕組みを、ぜひご自身の中に育ててあげてくださいね。


👉④ ワンインワンアウト――お財布の中まで

4つ目は、お聞きになったことのある方も多いかもしれません。ワンインワンアウトの仕組みです。

ひとつ買ったら、ひとつ手放す。たったこれだけのお約束ですが、リバウンドを防ぐ力は本当に大きいのですよ。

新しいお洋服を1着お迎えしたら、古いお洋服を1着手放す。新しい食器を1つ買ったら、使っていない食器を1つ手放す。新しい本を1冊買ったら、読み終えた本を1冊手放す――。
これを徹底するだけで、お家の中の物の総量は、決して増えなくなります。

そしてここが大切なのですが、この仕組みはお財布の中にも、すっと効くんですよ。
新しいポイントカードをいただいたら、使っていないカードを1枚処分する。新しいレシートが入ったら、古いレシートを処分する。
お財布の中身がすっきりしてまいりますと、不思議とお金の流れまで穏やかに整ってまいります。

73歳のT子様は、ワンインワンアウトをまる1年続けられました。その結果、何かを「買う前に」、本当に必要かどうかをひと呼吸おいて考える癖がついたそうです。
気がつけば、無駄遣いそのものまで減っていらした――まさに、仕組みが暮らしを変えてくださった好例でございますね。


👉⑤ 床に物を置かない仕組み

5つ目の仕組みは、目に見える効果が一番大きいかもしれません。

ためしに、お家をぐるりと見渡してみてくださいませ。
床に直接置かれているもの、ございませんか? 紙袋、段ボール、たたんでいないお洋服、雑誌の山、開けていない郵便物――。

床に物が置かれていると、お部屋全体が散らかって見えてしまいます。それだけではなく、掃除機をかけるのが億劫になり、自然とお掃除の頻度まで下がってしまうのですよ。

ここで多くの方がやってしまいがちなのが、「新しい収納家具を買って物をしまう」という選択。
これが、実は次のリバウンドの種になります。収納が増えれば、人は安心して、また物を増やしてしまうのですから。

ですから仕組みとしては、こう変えてみてくださいませ。
「収納家具を増やすのではなく、物の置き場所を床より上に持ち上げる」。
壁にフックをひとつ取り付ける、もとからある棚の空いた段を使う、引き出しを1段だけ空ける――。新しく買う前に、今あるものを使い切る発想ですね。

69歳のA子様は、床置きだった紙袋類をすべて見直し、本当にお使いになる3枚だけを残してクローゼットの上段にしまわれました。それだけで、リビングがぐっと広く感じられるようになったそうですよ。

なお、重たい家具を動かすときは、決してお一人でなさらず、ご家族や専門の業者さんにご相談くださいね。腰やお膝を痛めてしまっては、せっかくの仕組みも続けられなくなってしまいますから。


👉⑥ ラベリングと指定席――家族が自然と巻き込まれる

6つ目の仕組みは、皆さまだけでなく、ご家族にもじんわり効く仕組みでございます。

皆さまのお家では、ハサミの置き場所はどこですか?
印鑑は、老眼鏡は、爪切りは、セロハンテープは――。ぱっと指で示せますでしょうか。

決まった場所がないと、私たちは家中を探し回ることになります。それだけでも疲れますよね。さらに困ったことに、ご家族が一度お使いになったあと、元の場所に戻ってこない――そんな経験、皆さまにもおありかと思います。

ここで効くのが、「指定席」と「ラベリング」の合わせ技でございます。
ひとつひとつのものに「帰る場所」を作ってさしあげて、引き出しや箱には何が入っているのかを書いたラベルを貼る。たったそれだけで、ご家族が自然と協力してくださるようになるんですよ。

71歳のN子様は、キッチンの引き出しすべてにラベルを貼られました。「お箸」「スプーン」「輪ゴム」「ふきん」「タッパー」――。
すると、それまでキッチンに一切ご興味のなかったご主人が、お皿洗いのあと自分から「これはここね」と片付けてくださるようになったそうです。

ラベルがあると、人は迷わずに行動できるのですね。
これは、ご家族を責めずに、優しく片付けに巻き込んでいく仕組みでもあるのですよ。

完璧なラベルを作ろうとなさる必要はございません。マスキングテープに油性ペンでさっと書いて貼るだけで、十分機能いたしますわ。


👉⑦ 月1回の見直しデー――自動リセットの仕組み

最後、7つ目の仕組みは、月に1回の「見直しデー」でございます。

どんなに気をつけて暮らしていても、1ヶ月もたてば、お家には少しずつ物が増えていきます。郵便物、試供品、いただきもののお菓子の空き箱、お孫様のおもちゃのおまけ、町内会の書類――。これらは知らないうちに、テーブルの上や棚の隅にじわじわと積もっていくのですよ。

そこで、月に1回だけ、まとめて見直す日を作ってさしあげてくださいませ。
たとえば毎月1日の午前中。あるいはお給料日の朝。お決まりになりやすい日を1日選び、カレンダーに「見直しデー」と書き込みます。
その日は、冷蔵庫の中、玄関、リビング、テーブルの上――気になる場所を順番に見て回り、不要なものを②の「玄関の手放し袋」へ入れていくだけ。

67歳のH子様は、毎月15日のお給料日を「見直しデー」と決められました。お給料日は気持ちが上向きで、行動しやすいのだそうです。
それを丸1年続けられた結果、なんと一度も大掃除をしていらっしゃらないのに、お家がずっとお客様をお迎えできる状態でいられたのですよ。

これこそが「仕組みの力」でございますね。
皆さまも、ご自身に合った日を1日、見つけてあげてくださいませ。「家が整う人がやめている習慣」については、家が整う人がやめている3つの禁じ手もぜひあわせてご覧いただきたいですわ。


👉やりがちな「3つの失敗パターン」

ここで、リバウンドを呼んでしまう代表的な失敗パターンを、3つだけそっとお伝えしておきますね。

A. 一気に断捨離して燃え尽きてしまう

テレビや雑誌の派手な断捨離企画を見ると、つい「自分も一気にやろう」と意気込んでしまいます。
けれど、体力も気力も使い果たして2週間で力尽きてしまう――これがリバウンドの最大の原因でございます。
1日15分、引き出し1段。これくらいの軽さで、ちょうどよいのですよ。

B. 収納グッズを買い足して、逆に物を増やしてしまう

片付け本やSNSで素敵な収納グッズを見ますと、つい買いたくなりますよね。
ですがそれをお家にお迎えした瞬間、また物が1つ増えてしまうのです。
収納グッズを買う前に、まず物を減らす――この順番だけは、どうか守ってくださいませ。

C. 完璧を求めすぎて手が止まる

「きれいに分類しなくちゃ」「ピカピカにしなくちゃ」――そう思った瞬間、人は始める前から疲れてしまいます。
6割できれば合格。今日の私に花丸を。
これが、続けるための一番大切な合言葉でございます。


👉今日から始める「5つのステップ」

「仕組みは分かったけれど、何から始めたらいいかしら」――そう感じられた皆さまへ、今日からそのまま使える5つのステップをご紹介いたしますね。

ステップ1:玄関に紙袋を1つ置く

これが、今日できるいちばん簡単な仕組み作りでございます。
「手放すもの専用」の紙袋を玄関の隅にひとつ置く。ただそれだけ。
明日から、お家を歩くたびに何かしらが、そっとその袋に入っていくはずですよ。

ステップ2:15分タイマーをセットする

片付けを始める前に、必ずキッチンタイマーを15分にセットしてください。
鳴ったら、たとえ途中でも終わる。これが、続けるための魔法ではない「仕組み」でございます。

ステップ3:半径1メートルに集中する

お部屋全体を見渡してしまうと、誰でも圧倒されてしまいます。
ご自身が座っていらっしゃる場所から、半径1メートルだけ。
そのまるい円の中だけに集中なさってくださいませ。

ステップ4:「捨てる/残す」の2択だけにする

「どうしよう……」と迷い始めますと、手が止まってしまいます。
「これは捨てる」か「これは残す」か。今日はこの2択だけで判断してくださいませ。
どうしても迷うものは、一旦残してOK。次の「見直しデー」で再判断すればよろしいのですよ。

ステップ5:終わったら必ずお茶でご褒美

これは、もしかすると一番大切なステップかもしれません。
15分の片付けが終わったら、必ず自分にご褒美をあげてくださいね。
お気に入りのお茶を入れる、ちょっといいお菓子を1つ食べる、ベランダで深呼吸する――。
この小さなご褒美が、次回への「楽しみ」に変わり、仕組みをぐるりと回してくれるのですよ。

捨て活で取り戻せる時間そのものについて、もう少し深く知りたい方は、捨て活で取り戻す5つの時間もぜひご覧くださいませ。


👉おわりに:仕組みの力で、暮らしはやさしく整う

皆さま、長いお話に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

片付けはもう、「がんばる力」で続けるものではないのですよ。
カレンダーに片付け時間を固定する。出口を先に決める。80点で良しとする。ひとつ買ったらひとつ手放す。床に物を置かない。ラベリングと指定席。月1回の見直しデー――。

この7つの仕組みは、いわゆる「ズボラさん」と呼ばれる方ほど、よく効きます。
なぜなら、ズボラさんほど「がんばらない仕組み」を必要としていらっしゃるからです。皆さまは決して怠け者なのではありません。ただ、これまで「がんばる力」だけで片付けようとなさってきただけ。それは、心優しく真面目な方ほど陥りやすい道なのですよ。

今日からそっと、「仕組みの力」に切り替えてみてくださいませ。
半年後、1年後――きっとお家の景色が、じんわりと、けれど確かに変わってまいります。気がつけば、リバウンドという言葉そのものが、皆さまの暮らしから遠くなっているはずですよ。

完璧でなくて、大丈夫。

  • 今日は、玄関に紙袋を1つ置くだけ。
  • 明日は、カレンダーに15分の予定を書き込むだけ。
  • 明後日は、引き出しを開けて「明らかにいらないもの」を3つ取り出すだけ。

そんな小さな小さな「仕組みの一歩」が、皆さまの暮らしを、ふわりと軽やかにしてくれます。

片付けマダムすみ子は、皆さまの毎日が、がんばらなくても穏やかに整っていく日々になりますよう、心から応援しておりますわ。

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それでは、また次のブログでお会いしましょうね。
ごきげんよう。