【迷わず手放せる服の見極め方】50代60代のクローゼットが軽くなる思い切った発想5選

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【迷わず手放せる服の見極め方】50代60代のクローゼットが軽くなる思い切った発想5選
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五月も下旬を迎えて、朝の光がいちだんと明るく澄んでまいりました。ベランダに干したシーツが午前中のうちにふわりと乾いてしまう日が続いておりますね。窓辺に揺れる薄手のカーテンの向こうから、ご近所のお庭のばらの香りがそっと運ばれてくる――そんな初夏らしい朝でございます。衣替えのために重いコートをクリーニングに出された方も、薄手のブラウスを久しぶりに引っ張り出された方も、きっと多くいらっしゃることでしょう。

片付けマダムのすみ子です。今日もブログにお越しいただきありがとうございます。

衣替えの季節になりますと、私のもとには決まって、こんなお声が届きます。「すみ子さん、クローゼットを開けるたびに、減らさなくちゃと思うのに手が止まってしまうんです」「もったいない、まだ着られると思うと、どうしても捨てられなくて」――そう少し困ったお顔でおっしゃる方が、本当に多いのですよ。

実は服の捨て活というのは、お家の中のあらゆる片付けの中でも、特に難しい部類に入るのです。お洋服には、買ったときの思い出も、着ていらしたときのご自身の姿も、ぎゅっと織り込まれておりますからね。

ですから一着ずつ要る要らないと考えるやり方では、なかなか進まないのですよ。
本当に必要なのは、発想そのものをそっと切り替えること。「もったいない」「まだ着られる」という呪縛を解きほぐして、迷わず手放せるような考え方の道筋を作ってさしあげることでございます。

今日は、私が長年お客様のクローゼットを拝見してきた中で、本当に効いた「思い切った発想5選」をゆっくりお話しさせてくださいませ。
なお、持病やご体調にご不安のある方は、必ずかかりつけのお医者様にもご相談くださいね。重たい衣装ケースの上げ下ろしも、決してお一人で無理をなさらず、ご家族にお声かけくださいませ。

👉なぜ「一枚ずつの判断」ではクローゼットが軽くならないのか

最初に少しだけ、なぜ多くの方が服の捨て活でつまずいてしまうのか、その理由をお話しさせてくださいませ。

クローゼットの前に立って、ハンガーにかかったお洋服を一枚ずつ手に取り、「これは要る、これは要らない」と判断していく――。これは一見、丁寧で正しいやり方に見えますよね。

けれど実は、このやり方ですとどうしてもとりあえずとっておくという結論ばかりが続いてしまうのですよ。
なぜなら、お洋服はそこにあるだけで存在感がありますから。手に取った瞬間、買ったときの記憶や、これを着てお出かけしたときの楽しい時間が、ふっと胸によみがえってまいります。すると、もう手放せなくなってしまうのです。

70歳のM子様は、まさにこのやり方を3年ほど続けていらっしゃいました。半年に一度クローゼットを整理しても、減るのはせいぜい数枚。それでもクローゼットはずっとぱんぱんのまま。
M子様はこうおっしゃいました。「真面目に一枚ずつ向き合えば向き合うほど、減らなくなっていったの」。

ここに、服の捨て活の落とし穴がございます。
真面目さや丁寧さでは、もう乗り越えられないのですよ。乗り越えるためには、発想そのものを切り替えること。今日お伝えする5つの発想は、まさにそのための「考え方の道具」でございます。


👉① 「もったいない」「まだ着られる」の言葉を一度封印する

ひとつ目の発想は、もしかすると一番手強い相手かもしれません。

皆さま、お洋服を手にしたときに、無意識に出てくる言葉がございませんか?
「まだ着られるわ」「もったいないわ」「高かったから手放せないわ」――。この3つの言葉が出てきた瞬間、私たちの手はぴたりと止まってしまうのですよ。

でも少し冷静に考えてみてくださいませ。
「まだ着られる」というのと、「実際にこの一年、ちゃんと袖を通した」というのは、まったく別のお話なのです。着られる「可能性」と、着ている「事実」――この2つを混同してしまいますと、クローゼットは永遠に軽くなりません。

67歳のM代様は、タンスの奥から出てきたブラウスを手にして、いつもこうおっしゃっていました。「まだ着られるからとっておくわ」。
でも実際には、もう5年も袖を通していらっしゃらなかったのです。

私はそっとお伺いしました。「このブラウス、来週着てお出かけになるご予定はおありですか」。
M代様はしばらくお考えになって、静かに首を横に振られました。「着られるけど、着ないわね」。

そうなんですよ。この「着られるけど着ない」が、一番ご厄介なんです。

ですから今日からは、「もったいない」という言葉を一度、そっと脇に置いてみてくださいませ。
代わりにこうお尋ねしてみるのです。「来月、この服を着る予定があるかしら」。
予定が浮かばないお洋服は、どんなに状態がきれいでも、もう出番がないということ。お洋服にとっても、暗い箱の中で眠り続けるよりも、どなたかに着てもらえるほうが、ずっと幸せなんですよ。

似た罪悪感の手放し方については、シニアが罪悪感なく物を減らす5つのコツも、よろしければあわせてご覧くださいませ。


👉② クローゼットを「減らす」のではなく一度「空っぽにする」

2つ目の発想は、今日のお話の中で一番お伝えしたい考え方でございます。

多くの方は、クローゼットの中から「減らす服」を探そうとなさいます。けれどこのやり方ですと、「とりあえずとっておこう」という結論ばかりが続いて、なかなか前に進まないのですよ。

そこで、発想を180度反対にしてみてくださいませ。
クローゼットの中身を一度、すべて外に出して、空っぽにしてしまうのです。そしてそこから、本当に着るお洋服だけを、一着ずつ戻していく。
「減らす」のではなく「戻す」――この発想の転換が、驚くほどの効き目を持っているのですよ。

このとき大切なのは、必ずその季節のお洋服だけに絞ること。
夏なら夏物だけ、冬なら冬物だけ。暑い真夏に冬のコートのことを考えても、うまく判断できませんからね。今が初夏でしたら、薄手のブラウスや春夏もののスカートだけを取り出してみてくださいませ。

71歳のN代様は、夏の初めにこの方法を思い切って試されました。夏物だけをすべてベッドの上に並べてみたところ、なんと半分以上が、この一年袖を通していないお洋服だったそうです。
N代様はそのとき、ぽつりとおっしゃいました。「並べてみるまで気づかなかった。こんなにも私、同じ服しか着ていなかったのね」。

そうなんですよ。クローゼットにしまってあるうちは、私たちは「持っている」ことしか見えていないのです。
けれど全部外に出して目の前に並べてみると、「この一年着ていない」という事実が、一気に浮かび上がってまいります。

この方法ですと、不思議と心理的なハードルがすっと下がるのですよ。「クローゼットの中から減らさなければ」と思うと重たいのですが、「空っぽから戻すお洋服を選ぶ」と思うと、すっと気持ちが軽くなる。
ぜひ一度、衣替えのタイミングでお試しいただきたい発想でございます。


👉③ 「サイズが合えば着られる」幻想をそっと卒業する

3つ目の発想は、私たち50代60代に本当によくある考え方なんですよ。

「痩せたら着られるから、とっておこう」
「太ったら必要になるかもしれないから、残しておこう」
皆さまにも、心当たりがおありかもしれませんね。

けれど少し冷静に考えてみてくださいませ。
その「痩せたら」のお洋服は、いったい何年前のものでいらっしゃいますか? 3年前、5年前、もしかしたら10年前のものではありませんか?

そして仮にいつか体型が戻ったとしても――その頃の流行や色は、今のご自分に本当に似合うのでしょうか。

68歳のP子様は、30代の頃に着ていらしたスーツを、長いことクローゼットの奥に取っておかれました。「いつか痩せたら、また着られるから」と。
ある日思い切って試着なさいましたところ、鏡の中のご自分を見て、思わず笑ってしまわれたそうですよ。サイズは惜しい線まで合うのに、全体の雰囲気がどうにもしっくりこない。

P子様はそのとき気づかれました。「服はサイズだけで着るものじゃないのね」。

その通りなんですよ。
年齢を重ねますと、似合う色も、似合うシルエットも、少しずつ変わってまいります。これは決して寂しいことではなくて、今の自分に似合う新しいお洋服に出会えるということなのです。

「サイズが合えば着られる」という発想を、今日そっと卒業してさしあげましょうね。
その分のスペースに、今の皆さまに本当に似合う一枚をお迎えすれば、よろしいのですよ。

クローゼットの救済そのものをじっくり進めたい方は、60代クローゼットの救済もぜひあわせてご覧くださいませ。


👉④ 「過去の自分の服」と「今の自分の服」を分けて考える

4つ目の発想は、少しだけ心の持ち方のお話になりますね。

皆さまのクローゼットには、思い出の詰まったお洋服がきっとおありだと思います。
お嬢様の入学式に着られたスーツ。ご主人と初めて旅行に行かれたときのワンピース。若い頃に頑張って働いて、思い切って買われたブランドのジャケット――。

これらを手放そうとすると、胸がぎゅっと痛みますよね。私もそのお気持ち、本当によく分かるのですよ。

けれど、ここでひとつ大事な発想がございます。
「思い出」と「今着る服」は、別のお話なのです。

思い出は思い出として大切にして、お洋服そのものは、写真に撮って残すという方法もあるのですよ。

69歳のU子様は、40代の頃に着ていらしたお気に入りのスーツを、長年大切に取っておかれました。サイズも変わって、もう着る機会はないとうすうす分かっていらしたのですが、どうしても手放せなかったそうです。
そこでU子様は思い切って、そのスーツを着てご自分の写真を一枚お撮りになりました。そしてその写真をアルバムに貼って、スーツ自体は手放されたのですよ。

U子様はおっしゃいました。「写真があるから、私の中にちゃんと残っているの」。

これがとても素敵な発想だなと、私は思いました。

「過去の自分を脱ぐ」と言いますと少し寂しく聞こえるかもしれません。でも本当は、今の自分の暮らしを軽くしてさしあげることなのですよ。
思い出は、皆さまの心の中に、ちゃんと残っております。お洋服がなくなっても、それが消えてしまうことはありません。

そして大切なお洋服だからこそ、暗いタンスの奥でしまわれっぱなしになっているよりも、どなたかに着てもらえるほうが、きっとそのお洋服も喜びますよ。

70代のおしゃれと服の見直しについては、70代女性のおしゃれ捨て活に詳しくまとめておりますので、ぜひあわせてご覧くださいませ。


👉⑤ 迷ったら「一日着てみて鏡の前で判断する」

5つ目の発想は、5つの中で一番具体的な方法でございます。

ここまでの4つの発想で、多くのお洋服はすっと手放せるはずなんです。けれどどうしても判断がつかない、残すか手放すか心が決まらない――そんな一枚二枚は、やはり出てまいりますよね。

そんなときは、その一枚を「一日試しに着てみる」のですよ。

朝そのお洋服に袖を通して、鏡の前に立ってみる。お買い物に行ってみる、近所を少しお散歩してみる。そして一日の終わりに、こうご自分にお尋ねになるんです。
「今日この服を着ていて、気分が上がったかしら」
「着心地はどうだったかしら」

72歳のV子様は、ずっと判断のつかなかったブラウスを、丸一日着てお過ごしになりました。すると夕方、鏡の前でふと気づかれたそうです。「襟元が肌に当たって、一日中違和感があったわ」。
それでV子様は、気持ちよくそのブラウスを手放せたのですよ。

反対に、着心地もよくて、鏡の前で気分も悪くなかったお洋服は、安心してクローゼットに戻せばよろしいのです。

この方法のよいところは、ご自分の感覚で決められること。
他人のものさしでも、ネットの基準でもなく、ご自身の体と心がはっきり教えてくれるのです。そして一度この感覚を身につけられますと、次から手に取った瞬間に、ぱっと判断できるようになっていきますよ。


👉やりがちな「3つの失敗パターン」

ここで、服の捨て活でつまずいてしまいやすい失敗パターンを、3つだけそっとお伝えしておきますね。

A. 全部の季節の服を一度に判断しようとしてしまう

衣替えの勢いで、ついクローゼットの中身をぜんぶ出してしまいたくなりますよね。けれど夏に冬のコートを見ても、きちんと判断はできません。
必ずその季節のお洋服だけに絞って取り組んでくださいませ。冬物の判断は、冬の入り口でなさるのがよろしいのですよ。

B. 「高かったから」が手放せない理由になっている

高かったお洋服ほど、手放しにくいですよね。お気持ちはよく分かります。
けれど、お値段は買ったときに払い終えております。今のクローゼットの中で「着ているかどうか」だけが、判断の基準なんですよ。
高かったのに着ていないとしたら、むしろこれからは、本当に着るお洋服にスペースを譲ってさしあげましょうね。

C. 手放した後にすぐ新しい服を買ってしまう

これは意外と多い失敗でございます。せっかくクローゼットを軽くしたのに、達成感のままお買い物に出かけて、新しいお洋服を何着もお迎えしてしまう――。
これですと、結局クローゼットの量は元に戻ってしまいます。一着お迎えするときに一着手放す、このお約束を続けてくださいませ。


👉今日から始める「5つのステップ」

「発想は分かったけれど、何から始めたらいいかしら」――そう感じられた皆さまへ、今日からそのまま使える5つのステップをご紹介いたしますね。

ステップ1:今の季節の服を1か所に集める

クローゼットだけではなく、タンスの引き出し、衣装ケース、物干し竿に出しっぱなしのお洋服――今ご自分が「夏物」「春物」とお考えになっているものを、全部1か所に集めてくださいませ。
集めることそのものが、もう捨て活のスタートでございます。

ステップ2:ベッドや床に1枚ずつ並べてみる

ハンガーにかかったまま見るのと、平らに並べて見るのとでは、まったく印象が変わるのですよ。
「私、こんなに同じような色のブラウスを持っていたのね」「同じ柄が3枚もあるわ」――そんな発見が、必ずあると思いますわ。

ステップ3:この一年で2回以上着た服だけを先にクローゼットに戻す

ここが大事なポイントでございます。「着るかもしれない」ではなくて、「この一年で実際に2回以上着た」が判断の基準。
事実だけで戻す服を選んでいくと、残るのは半分以下になることが多いですよ。

ステップ4:残った服を1枚ずつ手に取って「来月着る予定があるか」を尋ねる

残ったお洋服には、「もったいない」「まだ着られる」が一番宿っております。
そのときは、「来月着る予定」という具体的な未来でお尋ねしてみてくださいね。予定が浮かばないものは、そっと玄関の「手放しの紙袋」へ。

ステップ5:どうしても迷う1枚2枚は、一日着てみて鏡で判断する

最後に残った決めきれないお洋服は、一日着てお過ごしになる。
夜、鏡の前で「気分が上がったか、上がらなかったか」――それだけを基準にしてくださいませ。
皆さまの体と心が、ちゃんと答えを教えてくれますよ。

なお、クローゼットの軽さを維持するための仕組みづくりについては、リバウンドしない7つの仕組みでも詳しくお話ししておりますので、ぜひあわせてご覧いただきたいですわ。


👉おわりに:クローゼットが軽くなると、毎朝の気持ちまで軽くなる

皆さま、長いお話に最後までお付き合いくださって、本当にありがとうございました。

服の捨て活というのは、ただお洋服を減らすだけのお話ではないのですよ。
「もったいない」を脇に置く。空っぽから戻す。サイズの幻想を卒業する。思い出と今着る服を分ける。そして迷ったら一日着てみる――。

この5つの発想を取り入れていただきますと、クローゼットの中の景色は驚くほど変わってまいります。それだけではなくて、毎朝鏡の前で「今日は何を着ようかしら」と迷う時間が、ぐっと短くなるのですよ。
朝のひととき、ふっと気持ちが軽くなる。これは服の捨て活の、いちばん嬉しいご褒美かもしれません。

完璧を目指す必要はございませんわ。
半分軽くなれば大成功。三分の一減っただけでも、十分立派なことでございます。

そして手放したお洋服は、お住まいの地域の衣類回収ボックスへ、ご寄付の窓口へ、あるいはお友達のお手元へ。出口さえ決めてしまえば、お洋服は不思議と自然に流れていくのですよ。

  • 今日は、クローゼットを開けて夏物だけを集めてみる。
  • 明日は、ベッドの上にぜんぶ並べてみる。
  • 明後日は、この一年で2回以上着たお洋服だけを戻してみる。

そんな小さな小さな一歩が、皆さまのクローゼットを、季節の風がそっと通り抜けるような、軽やかな場所にしてくれます。

片付けマダムすみ子は、皆さまの毎朝が、クローゼットを開けるたびにふっと心が軽くなる、そんな日々になりますよう、心から応援しておりますわ。

それでは、また次のブログでお会いしましょうね。
ごきげんよう。

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